冷房が必要な季節が終わり、大変過ごしやすい。
これでエアコンも来年の夏までお役御免かというと、さにあらず。これからは暖房のために馬車馬のように働いてもらわねばならない。
そこで先日、これからの季節に備え、暖房の試運転を行った。暖房の機能に支障はないことは確認できたが、送出される風がどうもかび臭い。
昨年は、プロの掃除屋に依頼してエアコンの洗浄を行ってもらったが、毎年毎年プロに頼んでいては家計を圧迫する。
そこで、重い腰を上げエアコンの洗浄に挑戦することにした。
昨年のプロの仕事を思い出してみると、高圧洗浄機を使用し、熱交換機の部分だけでなく、吹き出し口からも洗浄剤を吹き付けていた。
あいにく私はその様な上等な機械は持っていないが、やり方(一部)だけでも真似することとした。
まずは、市販のエアコン洗浄剤を用意。プロに言わせると、効果のほどは「?」らしいが、素人にはこれしかないので致し方ない。
次に、エアコンのカバー、ルーバー、フィルター類をはずす。カバーは更にはずすことができるようなのだが、面倒なのでこの程度で妥協する。
そうそう、コンセントも当然抜く。
続いて、吹き出し口から垂れてくる洗浄剤をトラップするため、ビニール袋を加工し養生を行う。トイレットペパーの芯にビニールの先端を通し、垂れてくる洗浄剤を一カ所に集めるよう細工した。
もちろん、エアコン下の床には新聞紙を敷き、万全を期すことにする。
さて、いよいよ、洗浄剤の噴射である。
洗浄剤のボトルには、熱交換機部分に噴射するよう書いてあるが、念のため吹き出し口から送風ファンをみると、埃かカビのせいか分からないが、かなり汚れていることが見て取れる。
熱交換機に噴射するだけで、内部の送風ファンに洗浄剤が届くのか疑問であるため、プロに倣って吹き出し口にから送風ファンにも洗浄剤を噴射することにした。
まずは、ファンにまんべんなく洗浄剤が付着するように、ファンを少しずつ手で回しながら噴射し、その後残りを熱交換機部分に噴射した。
洗浄剤の説明書には屋外のホースから洗浄剤が流れると誤解されかねない表記があるが、吹き出し口からも垂れてくるので、そのまま十五分ほど放置。
実際、我が家のエアコンでは屋外のホースからは一滴も洗浄剤は排出されなかったことを記しておく。
そして、流れ出た洗浄剤をトラップしたのがこの写真である。写真ではわかりにくいが、黒い粒子状のものが結構浮いていた。カビか埃がとれたのだと思っておこう。
ちなみに、このエアコンの使用時間は少ない方なので、トラップした液体はほとんど汚れていなかった。使用時間が多いエアコンの場合は、少し黒ずんだ状態であったことを記しておく。(写真は取り忘れた)
トラップした液体をこぼさないよう慎重にビニール養生を撤去。
このまま放置していても、エアコン内部が乾くわけではないので、フィルターやカバーを元通り取り付け、暖房運転をかけることにした。
ここで忘れてはならないことは、新聞紙等で吹き出し口を覆うことである。そうしないと、内部に残留している洗浄剤が勢いよく噴出されるためである。
エアコンのスイッチを入れると、洗浄剤とその強烈な匂いが放出される。
20分ほど暖房運転をかけても、なんとなく洗浄剤の匂いは残っているような気がするが、いつまでやってもきりがないので、このくらいで停止した。
さて、効果のほどはどうであろう。
カビの匂いが取れたのは確かであるので、今回の「エアコン洗浄プロジェクト」は「成功」と評価しておこう。